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2007年1月 9日 (火)

こんな寝起き

すっかり拗ねてしまい、膝を抱えながら俯いている劇団ひとりを、
ひたすら励ましていたが、そろそろ、うんざりし始めた頃だった。

何を言っても、言葉を悪く捕らえ、
自分で自分の首を絞めているようにしか見えなかった。
そんな彼に、私は愛想を尽かせていた。

そんな時、耳元で電話が鳴った。
その音は現実の音で、強引に引き戻される感覚だったけど、
何だか彼から解放されてホッとした気持ちだった。

「もしもし、寝てた?あのさ、部屋に鋏を忘れていない?」
「ええ、ちょっと待って。あ、紙袋のやつ?」
「そうそう、この前、切った時にそのまま忘れてしまって、今気付いた」
「うん、で、どうすんの」
「もう店着いてしまったんやけど、取りに行くわ」
「遅刻?」
「そっち取りに行ったら遅刻やわ」
「そうか、じゃあ、持ってくよ」
「何処まで?」
「店の最寄り駅まで」
「いいの?」
「いいよ、じゃあ、ちょっと待っててね」

と、電話を切って、慌てながらのんびりと支度をし、
ブラブラとチャリンコに乗って、電車に乗って、最寄り駅へ。

「はいよ」
「ほんまにありがとう。はいこれ、お礼に」

ガランとした改札の前。
紙袋を手渡し、暖かい缶コーヒーを貰う、指先が生き返る。

それを飲みながら帰りの電車を待った。

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