最近のトラックバック

2013年12月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31        
無料ブログはココログ

« 同じ顔 | トップページ | キレイな人 »

2006年7月26日 (水)

畜生は夢まで畜生だ

物凄い音がした、高い所から物が落ちる音だ。

見上げると、一升瓶を片手にフラフラになりながら、
リアカーを引いている酔っ払いが、
飛び込み台の天辺で、先のほうへ歩いていた。

地面はコンクリートで、落ちたら死ぬだろう、と思った。

「危ない!」

そう叫んだ瞬間、彼の引いていたリアカーも、
握り締めていた一升瓶も消え、彼は足から地面に飛び込んだ。

死ぬ、そう心の中で感じた時、
僕の心は異常なくらい高ぶっていた。

人の死ぬ瞬間が「また」見れる、そう思っていた。
その時、僕は満たされたような笑顔だったに違いない。

しかし、地面に飛び込んだ彼は死ななかった。

足から飛び込み、下半身がぐちゃぐちゃに潰れたけれど、
死ぬには高さが足りなかった。

飛び込んだ瞬間、携帯を取り出し、
警察、救急車を呼ぼうと手探りで鞄の中を探していたら、
次の瞬間には、パトカーやら、救急車やらが集まり、
その場は赤い光に包まれていた。

僕は、人の死を願った事に、後悔し、
そんな自分はとんでもなく酷い奴だと思った。

そんな夢を見た。

だけど、映像は夢だけれども、
人の死ぬ瞬間をもう一度見たい、という願望は現実だった。

僕は昔、おばあさんが電車に飛び込む瞬間を見た。
記憶の中では、おばあさんの遺体は、黄金に輝いている。

それをもう一度見たい、だなんて、
そんな事を願う奴が死ねばいい、と思った。

だって皆、死にたくないはずだから。

« 同じ顔 | トップページ | キレイな人 »

日記」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« 同じ顔 | トップページ | キレイな人 »